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【コラム】ハロウィンの起源と変遷、ケルト人と日本人

2015年10月16日
北九州の給食会社 株式会社MOSウイング

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ハロウィンの秋、到来?

秋の気配が日に日に深まる10月、「運動の秋」「食欲の秋」「読書の秋」などとよばれるように、夏とはまた違った趣きをもった季節の到来です。10月といえば、最近では「ハロウィン」が頭に浮かぶ方も多いのではないでしょうか。ハロウィンにちなんだ仮装をして行われるイベントも年を追うごとに増えてきているような気がします。

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ハッピーハロウィン!

しかし、この「ハロウィン」って、そもそも一体なんなのでしょう。そのあたりの疑問を今回は紐解いていこうと思います。

そもそも「ハロウィン(Halloween)」とは?

今やここ日本でもすっかり定着した感のあるこの「ハロウィン(Halloween)」という名の行事。この名前の由来はカトリック教会の祝日「諸聖人の日(万聖説)=11月1日」からきているものだそうで、10月31日が諸聖人の日のイブ(All Hallows Eve)にあたることから「Hallows eve」が訛って「Halloween」とよばれるようになったとされています。

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ジャック・オー・ランタン

ハロウィンはなぜ10月31日なの?

さて、ここで疑問になるのが「なぜ諸聖人の日のイブ=10月31日に行事が行われるようになったのか」ということ。ここでキーワードとしてあがってくるのが「ケルト人」という存在です。

その昔、中央アジアの草原から馬と車輪付きの乗り物(戦車、馬車)を持ってヨーロッパに渡来したインド・ヨーロッパ語族ケルト語派の民族、ケルト人。ケルト人の一年の終わりは10月31日で、この夜は夏の終わりと同時に冬の始まりを意味していて、死者の霊が家族を訪ねてくると信じられていたが、時期を同じくして出てくる有害な精霊や魔女から身を守るために仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていました。

やがてケルト人が自然崇拝からケルト系キリスト教を経てカトリックへと改宗する過程で、ケルトの収穫祭にあわせてカトリック教会が諸聖人の日を11月1日と定めたのです。つまるところ、ハロウィンは「ケルト人とカトリック教会の合わせ技」だったのでした。もともとは神聖な祭り、あるいは祝日が関係していたのですね。

やがてハロウィンはアメリカ大陸、そして日本へ

ハロウィンの習わしはやがてアメリカ大陸へとやってきます。ジャック・オー・ランタンがカボチャで作られるようになったのもこのころで、魔女やお化けに仮装した子どもたちが近くの家を1軒ずつ訪ねて「トリック・オア・トリート(お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞ)」と言ってお菓子を集め「ハロウィンパーティー」を開いたりするようになりました。ちなみに、お菓子がもらえなかった時は(本当に)報復をしてもよいとされていて、大人たちはこの日のために大量のお菓子を用意しているとのこと。

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ハロウィンのコスプレ?

日本におけるハロウィンは、1970年代にハロウィン関連商品の店頭販売を開始したキディランド原宿店がはじまりだそう。アメリカがそうであるように、日本においても娯楽行事のひとつとして広まり、それから40年の歳月を経た今ではクリスマスに並ぶイベントにまで発展したといえるのではないでしょうか。仮装イベントの独創性は他の追随を許しません。

いずれにしても、ハロウィンが持つ当初の宗教的要素を気にも留めず、娯楽的要素を限界まで高めようとする日本の平和さ加減を感じずにはいられない行事、それがハロウィンなのです。

ちなみに、カボチャの旬は9月~11月です。

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