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【コラム】おせちの由来とめでたい料理

2015年12月15日
北九州の給食会社 株式会社MOSウイング

北九州の給食会社 株式会社MOSウイング

商戦には先手必勝という法則があるのか、年の瀬が近づくにつれ、早いところでは10月あたりから「おせち」という文字を目にする機会が増えてきます。洋服や行事に限らず、この“季節先取り”のプロセスは実に計画的に進行されていて、ハロウィンが終わったかと思えばもうクリスマスの音楽が聞こえてきたり、クリスマスが終わればお正月だなんだと本当に感心してしまいます。

おせち三段重
おせち三段重

ちょっぴり季節に取り残されていたりして、日本人をやるのも大変です。さてさて、そんなわけで今回は冒頭の「おせち」について綴ってみたいと思います。

自然の恵み、収穫への感謝と宴の料理

おせち料理、おいしいですよね。私は大好きです。おせちで位しか食すことのない黒豆や数の子に舌鼓を打った幼き頃を思い出します。そんな「おせち」の歴史は深く、起源は弥生時代にまでさかのぼるといわれています。長くなりそうなのでかいつまんで説明すると、自然の恵みや収穫に感謝し神様に供えた「節供(せっく)」でつかわれた食材を調理して、新たにはじまる季節の豊作を願って食す「節供料理」というものがあり、これと「宮中で元日や五節句に食されていた宴の料理」がひとつになったものが「御節(おせち)料理」といわれています。年のはじめに食べるので「御節料理」というわけですね。いわば「過去への感謝と未来への願い」が一体となった「最高にめでたい料理」なのです。

おせち料理の品の数々
おせち料理の品の数々

縁起のよい「超プラス思考」の食材たち

新年を祝って食べられる「おせち」には実に様々な食材がつかわれています。現在では「一の重」という方も多いかと存じますが、もともとは「めでたいことを重ねる」という意味合いもこめて四段重ねの「与の重」が基本だったそうです。食材にも「めでたいことを連想させるもの」がつかわれています。以下に代表的なものを挙げてみます。

黒豆

一年間、まめ(まじめ)に働き、まめ(健康)に暮らせるようにという願いがこめられています。

田作り

農作物の豊作(五穀豊穣)の願いがこめられています。

数の子

たくさんの卵からなる数の子。子宝や子孫繁栄を願う縁起物として食されます。

海老

腰が曲がるまで長生きできますように、との願いがこめられています。

いわずもがな、「めでたい」からの語呂合わせです。

伊達巻

巻物に似ていることから「文化の発展」や「学問成就」の願いがこめられています。

栗きんとん

きんとんを漢字で「金団」と書くことから、金運を呼ぶ縁起物として食されます。

まだまだ「これでもか」という数のめでたい料理が重箱の中で縁起を担ぐことになります。なにはともあれ、皆様が「良いことづくめ」のおせち料理を召し上がって「超プラス思考」で新年を過ごせますように。

MOSウイングでは、季節の行事や旬の食材をつかった料理など、業種や業態を問わず承っております。福岡、北九州及び近郊で委託給食会社をお探しの際は、ぜひMOSウイング(もすういんぐ)までお問い合わせください。

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