夏の茹だるような暑さがうそのように、最近は涼しくなってきました。秋は食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋…と言われているように、いろんなことを楽しめる季節ですが、今回はスポーツの秋にちなんで、「運動会」に注目したいと思います。
- 運動会のリレー
学校生活での一大イベント、運動会!今回はその運動会について、ご紹介します。
運動会の始まり
ほとんどの人が参加し、そして大切な思い出となる、運動会。その始まりをご存知でしょうか。
日本で運動会が始まりだしたのは明治時代にさかのぼります。1874年、海軍兵学校で行われた「競闘遊戯会」が日本での最初の運動会といわれていますが、当時は「運動会」という名称ではありませんでした。それから、1878年、札幌で「力芸会」が行われたことで、北海道内の小中学校に広がっていきました。そして、1883年、東京大学で定期的に「運動会」が行われるようになり、その後、初代文部大臣の命により、集団訓練を勧める目的で「運動会」を学校で実施することが義務付けられました。
ちなみに、運動会の起源はヨーロッパとされていますが、今日の運動会のように、参加者が組まれたプログラムにそって、まとまりのある競技・演技を行うのは日本独自なんだそうです。
- 海軍兵
紅白の色分け、「紅」という字を使う意味
運動会では紅組と白組に分けられるのが定番となっています。なぜ、赤と青、黒と白などではなく、紅白なのでしょうか?
紅白の起源は平安時代末期から鎌倉時代の初頭にかけて行われた源平合戦にあります。源平合戦は源氏と平家の戦いです。この戦いで、両軍は敵と味方を区別するために、源氏は白旗を、平家は赤旗を用いたことが紅白の対立の由来といわれています。しかし、どうして、赤を「紅」と表記するのでしょうか。「赤」という字は「セキ」と音読みする場合、「赤裸々」(丸裸・むき出しになっている意味)「赤貧」(何ももってない貧しさの意味)などのように、あまりいい意味で使われていません。そのことから、「紅白」では「赤」ではなく、「紅」という字を使用しているのだそうです。年末に行われる紅白歌合戦の「紅」も同じ理由です。この使われ方は中国にも残っており、日本の「赤十字社」にあたる団体は中国では「紅十字会」となっています。
- 紅白の玉入れ
秋は季節の変わり目
過ごしやすくなったとはいえ、油断は禁物です。秋は夏の疲れが残っていたり、一日の気温の変化が激しい季節でもあります。この時期に体調を崩してしまう人も少なくありません。
体を温める事を意識して温かい飲み物を飲み、旬の食べ物を取り入れた、バランスのよい食事を心がける。そして、晴れた日は外に出て、季節の移り変わりを楽しみながら、散歩がてらのウォーキングをしてみてはいかがでしょうか。